2010/09/10

【現代語訳】夢為蝴蝶(荘子)

昔、荘周は夢で蝶になった。
ひらひらと飛び回る様子は胡蝶そのものであった。
自然と楽しくなり、気持ちがのびのびしたことだった。
自分が荘周であることはわからなくなっていた。
にわかに目覚め、きょろきょろしているとなんと自分は荘周であった。
荘周の夢で蝶になったのか、蝶の夢で荘周になったのかはわからない。
しかし、荘周と胡蝶とには、はっきりした区別があるはずである。
こういうのを、「物化(万物の変化の姿)」というのである。

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